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7月期ドラマが始まった [テレビの雑感日記]

 4月期で比較的見たドラマは「インハンド」「きのう何食べた?」「大富豪同心」。ただし、どれも全話見たわけではない。
「インハンド」山下智久が主役で、濱田岳、菜々緒、時任三郎、松尾貴史、光石研、宮崎美子、観月ありさら力が入っていた。山Pは天才寄生虫研究者という設定だが、あまり寄生虫が関係なくなってから話がおもしろくなった。こういう変人だと山Pの某演技もそれほど違和感を感じない。
「きのう何食べた?」原作はマンガだと思うのだが、西島秀俊と内野聖陽の同性愛ドラマ。内野が絶品。田中美佐子、梶芽衣子、チャンカワイ、山本耕史、志賀廣太郎、佐藤仁美とテレ東にしては役者を揃えた。なんてことはない淡々としたドラマだがつい見てしまった。(^^;
「大富豪同心」は、あきらかに筒井康隆「富豪刑事」のパクリと言って悪ければインスパイアされたドラマ。もっと馬鹿馬鹿しくてカラッとした笑いに仕上げてくれればよかったのだが、ちょっと人情的なものが入ってきてつまらなくなった。
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 ・・・ということで、以下は7月期ドラマの冒頭を見た感想。あくまで第1話を適当に見たものの個人的な感想なので、世紀の大傑作だと言う人がいても否定する気はない。

「サイン 法医学者柚木貴志の事件」☆☆★★
 大森南朋が法医学者を演じる、医者物と刑事物という現在人気の2大潮流を合わせたようなドラマなので人気は出るかもしれない。仲村トオル、木下ほうか、松雪泰子、飯豊まりえ(テレ東?深夜のドラマ「居酒屋ふじ」に出ていた。「イイトヨ」なんて変な名前なので記憶に残ったが、顔はまだきちんと認識できていない)。嫌いな西田敏行が出ているので、どうなのかなぁと思っていたが、展開から第1話のゲスト出演のようで助かった。原作が韓国ドラマらしいので人間関係などくどくならなければいいのだが。

「監察医 朝顔」☆☆
 まだ新米(見習い?)の監察医万木朝顔に上野樹里。父親でベテラン刑事の万木平に時任三郎(好演)。母親の石田ひかりは、東日本大震災で行方不明という設定なので、回想シーンと写真でのみ登場。祖父に柄本明。その他、風間俊介、中尾明慶、斉藤陽一郎、板尾創路、山口智子、志田未来ら。いわゆる「月9」なので、落ち目とはいえフジもそれなりに役者を揃えている。原作は、マンガ。ただし、少なくとも第1話は底の浅いゴミのようなくだらない話だった。2話以降見ていない。

「ボイス 110緊急指令室」☆☆★
 これも韓国ドラマが原作。今やオリジナルドラマは深夜以外は番外地で、外国のドラマかマンガ、小説が原作のものばかりだ。制作側の力が落ち、また安全策ばかりを狙っているせいだろう。3年前に妻(菊池桃子)を殺害された緊急指令室の出動班班長に唐沢寿明。室長に真木よう子。サインかボイスか知らんが、似たようなドラマばかりで第2話以降見る気がしない、というか見ていない。

「TWO WEEKS」☆☆
 何だこりゃ、殺人未遂の前科があり、娘が白血病で、骨髄移植まで2週間、殺人の濡れ衣をかけられる。ベタもベタ、こんなベタベタの話を恥ずかし気もなく・・・と思ったら、これまた韓国ドラマ。主役に三浦春馬のほか、芳根京子、比嘉愛未、黒木瞳、三浦貴大、高嶋政伸と役者は揃えているのだが、(別に国粋主義者ではないのだが)多くの韓国ドラマのベタでクドイ展開にはついていけない。第1話の途中で脱落。それにしても、どのドラマも、マンガ、ライトノベル、韓国ドラマのどれかが原作でオリジナルは皆無。日本のテレビドラマ製作陣はいつの間に壊滅してしまったのだろう?

「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」☆☆★
 ヒロイン(佐久間由衣)が押し入れを通って現代と江戸時代を行き来する、SF推理ドラマ。よくあると言ってしまえばそれまでだが、このあとひとひねりあるのだろうか。現代の部分でヒロインが熱狂的な推理小説マニアだとか意味付けをつくっておかないと、探偵は難しいような気がするのだが(知り合いに「分析」できる男が出てくるが、まだうまく機能していない)。それに、もともとがワンアイデアの話なので、30分2話で1つの事件が解決していくような軽い展開にしたほうがよかったのではないのか。深夜ということもあり、このドラマを見続けるのは厳しいのでティーバーで見ようと思う。

「警視庁ゼロ係」シーズン4☆☆★
 主役は東大卒で公務員試験首席合格(自称)のキャリア警視、小早川冬彦(小泉孝太郎)。警視庁の吹き溜まりともいわれるゼロ係の面々、松下由樹、安達祐実、木下隆行(TKO)などもキャラが立っていてよい。ただ、小泉よりも階級は下の係長が大杉漣の死亡により片岡鶴太郎に代わってしまったのは残念。残念といえば署長(石丸謙二郎)の腰巾着をやっている岸明日香のGカップ巨乳も宝の持ち腐れで大残念。小泉の空気読めない軽さと毒舌、松下と安達の掛け合い対立などあいかわらずおもしろいのだが、第1回のSPは話がどうも重くなりすぎてこのシリーズのよさを発揮できていない。

「ノーサイド」☆☆☆
 TBS日曜劇場は、またまた池井戸ドラマ。池井戸ドラマには以前「ルーズベルト・ゲーム」という野球ドラマがあったが、やや退屈した。今度は、目先を変えてのラグビー。4月期の似非池井戸ドラマとでもいうべき「集団左遷」がつまらなかったので、池井戸かぁと思いながらティーバーで第1回を見たが、大泉洋と松たか子が意外にいい味を出していてそれなりにおもしろかった。やはり「似非」のただただ「がんばれ」だけでなく、本家はきちんと数字を出したり緊張感がある。敵役は上川で、池井戸ドラマなので左遷された大泉の「倍返し」がいずれあるのだろう。ただ、日曜夜9時というのはなかなか時間がとれないので、ティーバーでの視聴かな?

「ルパンの娘」☆☆★★
 ルパンの子孫・三雲華を深田恭子が演じるコメディ。母の小沢真珠、父の渡部篤郎、以下総てが泥棒の一家。華の恋人瀬戸康史の家は警察一家(藤岡弘怪演)。フカキョンと瀬戸との別れのシーンはベランダにいるフカキョンの映し方がなんだか「ロメオとジュリエット」に似ているなぁと思っていたら、台詞も音楽も「ロメオとジュリエット」のものだった。おいおい(^^;。突如ミュージカルになったり、やくざの組長としてプロレスラー藤原喜明(「藤原組」組長)が出てきたり、工夫は凝らしているが、どうもすべっている感が強い。ま、なんといってもむちむち巨乳フカキョンの露出度がそれほどでもないのが残念。

「Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜」☆☆
 ヒロインは石原さとみ、そのほか福士蒼汰、志尊淳、田口浩正、勝村政信、段田安則、岸部一徳とそれなりに役者を揃えているので、そこそこ力は入っているのだろう。万が一興味があるという人は、見てくださいとだけ言っておこう。ともかくギャグがことごとくすべっている。TBSの火曜ドラマ枠は「カルテット」「逃げ恥」「義母と娘のブルース」などなかなか尖ったドラマを放送してきたが、私はとりあえず第1作で脱落する。見続ける人いるんだろうか?

「なつぞら」
 4月から放送されているNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)だが、ヒロインが北海道から東京に出てきてアニメーターになってからおもしろくなった。朝ドラといえば、もちろん人間関係の葛藤が泣かせばで、そこが見せ場でもあるのだが、途中参入なのでよくわからない。アニメ制作現場にしか興味のない私にとってはそれよりも、この人物のモデルは高畑勳だ、宮崎駿だ、大塚康生だというところがおもしろい。ドラマの見方としては反則のようなものだが、今後もアニメ関連のところだけ見ていきたい。

☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)。今回は、第1回についての感想です。
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