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駄作怪獣第3弾「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」 [映画の雑感日記]

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」☆☆

 外国版ゴジラは、空虚超大作専門監督ローランド・エメリッヒ(「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー 」「2012」)のイグアナトカゲ・ゴジラが砲弾を避けて街中を逃げ回る?「GODZILLA 」(1998年)が最初だろうか。モンスターサウルスとかいうことならそこそこ見られる映画だったが、これをゴジラと言われると私には納得できない映画だった。まあ、これに懲りてハリウッドではゴジラ映画は2度と作られないだろうと思っていたのだが、2014年になって突如「GODZILLA ゴジラ」という映画が作られた。

 このゴジラが、頭が小さくて胴体がデブという初代ゴジラから見続けてきて者としては、涙が出るくらいの不細工デブ・ゴジラ。怪獣プロレスの場面も暗くてかったるくて不満が残った。その流れで作られたのが「キングコング 髑髏島の巨神」。これまたヘリコプターなのだから遠くから攻撃すればいいのに近づいてコングに全滅させられてしまうなどひどい映画だった。その「コング」映画のラストでゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラの古代壁画が映し出されるので、もう次作は明白。予想通りに作られたのが、この「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」だ。

 見ていない人もいると思うので細かいストーリーは書かないが、環境テロリストが出てきたり、狂信的な女科学者がいたり、家族の愛憎問題があったりする中に、ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラその他の怪獣続々登場でもう収拾がつかなくなってしまっている。このての映画なので、あれだけの大惨事で死なないのはおかしいじゃないかなどと無粋なことは言わない。にしてもだ、娘が簡単に逃げ出せるのは不思議だし、モスラ、ラドンについては出す意味があったのかどうか不明だし、キングギドラが地球外生物だなんて今さら何を言っているんだ、そんなもの「三大怪獣地球最大の決戦」を見た者なら誰でも知っていることだ。知らないのなら教えてやろう。あれは、金星から来たんだぞ。

 渡辺謙の特攻隊も、日本人だからってまたこれかという感じだ。アホは、日本人というはトッコウ、ハラキリくらいしか知らないのだろう。いくら人類の危機だからってゴジラを覚醒させるためという名目で簡単に原爆を投下するのもどうかと思う。「インディー・ジョーンズ」でハリソン・フォードが冷蔵庫に入って原爆直下にいたにもかかわらず助かるなど、アメリカ人の原爆に対する認識はあいかわらがこんなものなのか。スタッフ全員で撮影に入る前に原爆記念館を見学してこいと言いたい。ラストで多くの怪獣たちがゴジラを取り囲んで平伏しているなんざ、この映画はコメディだったのか。それでも儲かれば作り続けるのがハリウッド。次回は「Godzilla vs. Kong」なんだそうだ。まあ、勝手にやってくれい。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=I_sDRg4oOHQ
ゴジラ.jpg
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)
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