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主人公はCG「ドクター・ストレンジ」 [映画の雑感日記]

「ドクター・ストレンジ」☆☆★★

 「アベンジャーズ」「キャプテン・アメリカ」「アイアンマン」など、最近のアメリカ映画はマーベル・コミックしかないのか、って感じだがこれもその1本。監督のスコット・デリクソンはキアヌ・リーブカ主演のリメイク凡作「地球が静止する日」の監督。主演のベネディクト・カンバーバッチは「スター・トレック イントゥ・ダークネス」に出ていた俳優だと思うが違うかもしれない。自信はない。
 スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)は、自意識過剰とも思える傲慢な天才外科医だが、交通事故で手の神経をやられ細かい作業(手術)ができなくなる。あらゆる医療を試みてもダメで、ストレンジは不治の病から奇跡的に治った人物の言葉を頼りに、カマー・タージという場所を求めてカトマンズの町をカマー・タージという場所を求めてうろつく。大昔に読んだジェームス・ヒルトンの「失われた地平線」のシャングリラをはじめ、西洋人はチベットとかネパールに人知を超えた何かがあるとイメージしているのだろう。
 ともかくアメコミ原作なので、話は正義と悪との戦いに終始。悪の人物は目の周りが黒くてひと目で悪い奴とわかる。ストレンジを「魔法」の世界に導く、尊師は丸坊主の女性で、黄色い衣服といい動きといいまるで少林寺の尊師ようだが、ここはネパールのカトマンズのはずだが、とか疑問を持ってはいけない。なんでもありのアニメの登場人物をアニメではなくなんとなく現実の人間がものすごいメイクで演じているとでも思って、いや、何も考えずにボケっと見るのが腹も立たずにいいのではないかと思う。
 全編を通じて登場人物は(病院内などの一部例外を除いて)ほとんどグリーンバック(あるいはブルーバック)で演技をしているようなもので、繰り返すがCG世界の中で人物があれこれやっているという映画なのだが、原作がコミックなのだから、文句も言ってはいけない。こういう映画を見ていると、アニメの中に人物が入って動くだけで素直に驚くことができた「メリー・ポピンズ」の時代が本当に懐かしい。
 
↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=PMl_7JDSNqY
ストレンジ.jpg
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)

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