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ラストは怖い「ファンタズム」 [映画の雑感日記]

「ファンタズム」☆☆★★

 タイトルなどすっかり忘れてしまっているのに、いくつかのシーンだけを妙に覚えていて気になる映画がある。まあ、そういう映画はたいていあまり出来はよくないのだが、気になるのだから仕方がない。「ファンタズムPHANTASM」もその1本。もう30年以上は前の映画で、テレビで見ただけなのでノーカット版なのかどうかもわからない。こそこそこそっと動く黒い影、謎の大男、別世界というか地獄というか不思議な死の行進のようなインサートカット、空飛ぶ刃物状の物体、そしてラストの驚き・・・こういったシーンが「フッ」と浮かんで来るのだが、全体の話は当時も今もよくわからない。というか話にどうも脈絡がないのだ。要するに、悪夢を見て目が覚め、ああ夢だったのかと安心するのだが実はまだ悪夢は続いていてそれまでとは別の恐ろしさで迫ってくるという感じの映画だと言えばわかってもらえるだろうか(わかんねぇだろうなぁ)。
 例によって外国のサイトにアップされている動画を見たわけだが、もともと悪夢の不連続のような映画なので、英語がわからなくてもなんとなく内容にはついていける。そして、衝撃の(と当時思えた)ラストシーン。ひととおり話が終り、今までの話は過去の話だったんですよー、と思わせておいて実はというラストはデ・パルマの「キャリー」が評判になったが、こと終わらせ方ということに関しては「ファンタズム」は「キャリー」と並ぶものがあると思う。まあラストにたどり着くまでがぐだぐだなのであまり高い評価はできないのだが、今見てもこの唐突な終わり方だけはなかなかに怖い。

↓予告編
https://www.youtube.com/watch?v=xmcR8_2RinY
ファンタ.jpg
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)

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