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墜落寸前の「アメリア 永遠の翼」 [映画の雑感日記]

「アメリア 永遠の翼」☆☆★★

 ・・・という映画をWOWOWでやっていたので、見てみた。アメリア・イアハートといえば、世界初の女性パイロット。世界一周飛行の途中で行方不明になったという伝説的人物である。なんてことは、実は全く知らなかった。彼女の名前を知ったのは「ナイトミュージアム2」のヒロイン(エイミー・アダムス。顔はともかく、ぴちぴちパンツのお尻の形がなかなかよかった。そんなところばかり見ているのかと言われそうだが、その通りである(^^;)として出てきたからである。アメリカではよほど有名なのか、何の説明もなく登場してくるので、こちとら無知な観客は戸惑ってしまう。昔のアメリカ映画は、世界的に配給されることを前提に、アメリカ以外ではあまり知られていない人でも見ていくうちにわかってくるように作られていた。それが最近の映画は、アメリカなら誰もが知っている人物なんだから、知らないほうが悪いと切り捨ててくる。要するにアメリカ標準=世界標準という意識で、これはWindows標準=世界標準と考えがちなWindowsユーザーに一脈通じるものがある。
 おっと、いきなり話がずれた。
 要するに、そのアメリア・イアハートがモデルの映画を見たわけである。ヒロインは「ミリオンダラー・ベイビー」で見事な筋肉美を見せたヒラリー・スワンク。相手にリチャード・ギアというのだから(「スター・ウォーズ」で名優アレック・ギネスの若いときにしてはあまりに・・・のユアン・マクレガーもちょっとだけ出ている)、それなりに金をかけた映画だという見当をつけて見た(要するに、あまりの駄作で時間の無駄をしたくなかったわけである)。
 で、まあいつものようにソファに寝転がって適当に見たのだが、彼女がなぜそれほどまでに空にあこがれをもったのか、飛びたかったのか、空を飛ぶ=自由なんてことが言葉としては語られているものの、物語はそれを軸に進んでいるとはとうてい思えない。要するにシナリオがヘボなのである。このかんじんの動機づけがきちんとできていないため、いったい何を言いたい映画なのかさっぱりわからなくなってしまった。まさしく、黒澤明の言う通り「いいシナリオからいい映画ができるとは限らないが、悪いシナリオからいい映画は絶対にできない」を絵に描いたような映画になってしまった(途中退屈なので早送りした部分があることを告白しておく)。
 ま、おもしろかったというか興味深かったのは、ラストの本物の映像だけと言ったら製作者に失礼なのだろうが、それが実感である。
アメリア1.jpg
↓左・ナイト・ミュージアム2 右・本物(エイミー・アダムスから愛嬌をなくしたような顔で、意外とヒラリー・スワンクにも似ている?)
アメリア2.jpg
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。要するに合格というか許せるぎりぎりのラインということです。)
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