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ザ・フォーク・クルセダーズ 新結成記念 解散音楽會 [テレビの雑感日記]

 2002年11月17日、「ザ・フォーク・クルセダーズ 新結成記念 解散音楽會」と題する一度だけのコンサートがNHKホールで行われた。多分、その直後に放送もされたのだろうが、私が以前見たものは(今のマンションに移ってきてまだ5年なので)再放送だと思うのだが、残念ながら途中からだった。一度通しで見たいものだと思っていたが、なかなか再々放送はなく、CDかDVDでも借りてきて見ようかとも思ったのだが、残念ながら近所のTUTAYAには置いてなかった。
 それが、今年の11月1日に急遽放送された。
 言うまでもなく、フォークル中心メンバーの加藤和彦さんへの追悼番組である。人の自殺までも視聴率に結びつけようというのか、という意見もあるだろうが彼にとっても思い出深いこのコンサートの模様が放送されるのは意義があるはずだ、とあまり細かいことは言わずに見た。
 メンバーは加藤和彦、北山修、THE ALFEEの坂崎幸之助。なぜか端田宣彦(はしだのりひこ)は参加していない。はしだとシューベルツの「風」「白いつばさの鳥に乗り」、クライマックスを結成したときの「花嫁」などは北山が作詞している。また、昔、フォークル結成時にもう1人メンバーを入れるに際して北山は杉田二郎(のちに「はしだのりひことシューベルツ」に参加)を押したが、加藤が「はしだがいい」と主張してメンバーに加えたという話を聞いたことがあるのでけんか別れしたわけでもないと思う(もともとフォークルは「1年だけ」ということでプロ活動をやり、予定通り1年で解散したのだから昨今のような「意見の相違」による解散ではない)。いつだったかテレビで見たらげっそりと老け込んでいたので、どこか体調でも悪いのだろうか?
 それはともかくとして、坂崎を加えた新フォークルは坂崎とはしだの身長、声質が似ており、また坂崎と加藤はバンド「和幸」(「かずこう」と読む。要するに2人の名前から1字ずつとったもの)をやっていたここともあり全く違和感はない。というか、坂崎は3人の中で一番若いだけあって元気で、演奏も歌も飛び抜けてうまかった。最近はバラエティなどでお笑い芸人底抜けのことなどもやったりしているが、さすがTHE ALFEEのメンバーと納得。とくにソロで歌った「何のために」「花のかおりに」など歌唱力にもギター演奏にも「ブロ」を感じさせた。加藤も現役を続けている(「いた」と言うべきか)だけに演奏はそこそこなのだが、もともと不安定感抜群だった歌はさらに不安定感が増していた。北山は残念ながらもうあまり声が出ないが、今や九州大学の教授でふだんは活動していないだけに無理もないか。ただ、学生相手の講義で慣れているせいもあって、以前からおもしろかった語りはあいかわらずうまい。こうしたイベントに参加してくれただけでもよしとしなければならない。
 実際、今となっては加藤・北山がそろってコンサートに出るということは絶対に不可能になったしまった。本当は3時間ほどのコンサートだったようだが、
↓コンサートの模様はここ。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mochimix/live/folk.htm
 たとえ2/3に編集されていたとしても、今回のこの映像は貴重である。
 私が持っている「フォークル・フェアウエルコンサート」を聞いてもそうなのだが、コンサートの構成はあいかわらずうまい。ヒットした「あの素晴らしい愛をもういちど」から「イムジン河・春」(1番は旧来の松山作詞をハングル語に訳したもの。2番は松山作詞、3番は松山・加藤・北山による新作詞)へとつないで行くラストの盛り上げもうまい。「イムジン河」はコンサートの中盤でも歌われていので、やはり発売中止になったこの歌が彼らに与えたインパクトの大きさが伺い知れる。それにしても、かつて聞きたいなぁと思っても聞くことができなかった「イムジン河」が、今では「天下の」NHKで堂々と放送される。時代の移り変わりを感じるとともに、いったいあの発売中止騒ぎは何だったんだろう、と改めて思わざるを得ないコンサートだった。
フォークル.jpg
(私は、たとえどんな理由があるにせよ「自殺はいかん」と思っている人間ですが、それでも改めて加藤和彦さんのご冥福をお祈りします。)
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垂れ流しテレビ局は放送を停止すべし [テレビの雑感日記]

 かつて「石油ショック」とか「狂乱物価」と言われる時代があった。
 未だに何でトイレットペーパーが不足し値上がりしたのかわくわからないのだが、印象的なのは建物のライトアップが中止になり、テレビ放送も午前零時だったか2時だったかで放送が終わってしまったことだ(昔のことではっきりした記憶はないが、確かNHKの放送終了は午後11時で、日中も何時間か放送を休止していたように思う)。要するに、「省エネ」である。それで何か大変な事態が起こったかというと、実は何も起こらなかったのである。当時、私は独身で当然にように家に帰っても話し相手はないし、しかも宵っ張りの人間なので深夜のテレビがないのは寂しい感じもしたが、それもすぐに慣れ、テレビが終わってしまうと週末などはサイホンコーヒーをいれ、好きな小説を読んだりしていたものである。
 つまり、テレビは放送されているので何となく時間つぶしに見てしまうのだが、なければないでなんとかなるものなのである。
 なぜこんなことを言いだすのかというと、最近のテレビ朝日の番組改編のせいである。深夜零時以降、我が家は一般家庭と比べてテレビ朝日を見る比率がかなり高かったのではないかと思う。「堂本剛の正直しんどい」「爆笑問題の検索ちゃん」はほぼ見ていたし、「アドレな!ガレッジ」や「草野☆キッド」「リーダー'sハウトゥBook」なんてのも出演者やテーマによっては暇つぶしに見たことがある。少し古いところでは「虎ノ門(とくに井筒監督の映画評「こちとら自腹じゃ」)」「マシューズ・ベストヒットTV」「悲宝館」などけっこうお気に入りだった。
 そのテレビ朝日の深夜番組が秋の改編で「タモリ倶楽部」をのぞいてすべて打ち切られてしまった。代わりに始まったのが、具にもつかないランキングの帯番組。なんたらのベスト5は、なんてどうでもいいようなテーマで食べ歩くのは制作会社の不細工なADおねえちゃんだったりする(先日はなんとキャバクラの姉ちゃんだった。番組担当者が遊びに行ったときにでもくどいたのか?)。だれがどう見ても手抜き+経費削減でしかない。そこには、少しでもいいもの・おもしろいものをという制作者の気迫など全くない。要するに番組がなければCM料が入ってこないので番組を作っているのでろうが、ただただ安くだけを追求して作った番組が果たして視聴者にとって意味があるのか。
 タカ・トシの「お試しかっ」で人気があるのか毎月のようにやっている「帰れま10(帰れまテン。その店の人気メニュー・ベスト10をすべて当てて食べなければ帰れない)」やクリーム・シチューMCの「シルシル・ミシル」の企業の人気商品の秘密なども、企業ヨイショのCMと言えないこともない。少なくとも宣伝なのだから取材はタダだろう。だから、これらの番組では何か出てきても「うまいっ」「すっごい」で、決して「まずい」「大したことない」とは言わない。しかも、「帰れま10」に至っては今までその週で完結していたものを2週に渡って放送することが多くなった。つまり、同じ制作費で2回分放送するわけで、実質制作費は半額である。さらに「帰れま10」ではスピンオフ企画と称して、そのレストラン(や居酒屋など)なのでのテイクアウト商品ベスト5なんてのを「お試しかっ」のあとに1時間も放送している。これまたその店の人気商品を紹介する「記事広告」である。
 もう一つ、これはすでに別のところにも書いたのだが、BSデジタルのひどさ。独自の番組などほとんどなく、放送時間の半分はショッピング番組である。嘘だと思うのならチャンネルを合わせてみるといい。どのチャンネルに回してもタイトルこそ違うもののショップ番組ばかりである。とくにテレ朝とTBSがひどい。もちろん、テレビにそうした情報を求めている人もいるだろうし、ショップ番組を全否定するつもりはないが、しかし、ショップ番組ばかりが延々と垂れ流されるということは、言い換えればCMが何時間も流されているということである。「国民の電波」をあずかっているテレビ局の姿勢として、これはどうなのか。せめて、昔の番組でも放送してくれればと思うのだが、そういう視聴者が見たいと思うような番組はCSのほうの有料チャンネルで見てくれ、という仕組みになっている。
 こういうテレビ局には、もはや何も期待できない。
 せめてくだらない番組をやめ、放送も停止する、ということこそがせめてエコに貢献するということで、残された最後のご奉公というものだろう。
 ということで、必然的にWOWOWなどの専門チャンネルを見ることになる。有料チャンネルだけにきちんと番組を組んでいるし、画質などにも最大限気を使っているからである。くだらない電波の垂れ流しはエネルギーの無駄遣いである。即刻、放送を停止すべきである。
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TBS「JIN-仁-」徒然日記 [テレビの雑感日記]

jin2009.jpg
 TBS「日曜劇場」の「JIN-仁-」を毎週見ていた。連続ドラマを見るのは実に久しぶりのことで、このドラマも全く期待していなかった。が、遠い昔SF少年だったこともあり、ほほうタイムスリップ物かと第1回を見たら、これがなかなかおもしろい。
 タイムスリップ、あるいはタイムトラベル物は有名なところでは自衛隊が戦国時代に行く半村良の「戦国自衛隊」、あるいは薬剤師が江戸時代に行く「大江戸神仙伝」(これは確か昔ドラマになったはず)などSFのテーマとしては別に珍しいものではない。題名は忘れたが、現代人がタイムスリップしてレオナルド・ダビンチになるという海外SFもあった。ただ、「向こうの世界」へ行くまで、甘く見て行った直後まではおもしろかったものの行った後はぐだぐただった「スターゲイト」に代表されるように行った先の話がかったるくで、ぐだぐだになってしまうことが多いテーマでもある。要するに行った後の展開がきちんと作られているのかどうかが勝負の分かれ目なのだろう。その意味では、成功したドラマだと思う(ただし、終わり方には大いに疑問がある。「最終回」の感想をごらんいただきたい)。以下は、放送の翌日あたりに書き留めておいた「日記」で、例によって採点は適当である。

★2009.10.12 第1話 ☆☆☆★★★
 日曜劇場「JIN-仁」は、ダメダメTBSにしては珍しく気合いの入った娯楽ドラマだった。今後どうなるのかはわからないが、とりあえず第1回の出来は、大量宣伝で有名人をずらりと並べたキムタクの「Mr.Brain」よりははるかにいい出来だったと言える。まあ視聴率はおそらく「Mr.Brain」の方がいいと思われるし、テレビ局にとって視聴率がスポンサー獲得のための大きな武器であることはわかるのだが、実際の視聴者にとって視聴率などどうでもいいことなのだ。その番組を見て満足できたのかどうかが重要なのである。「Mr.Brain」では爆笑問題の田中や所長の大地さん、ヤンキーの木下などなんでいるんだろう??というような扱いだった。キムタクばかりが目立つように作られていて、その他の人物がきちんと描かれていないのだ。要するにドラマの態をなしていないのだ。ラストの番宣を兼ねた香取の登場に至っては苦笑するほかない(にもかかわらず、香取の「こち亀」は大コケ。いくら宣伝したところで内容が伴っていなければ視聴率もどんどん下がっていくんだなぁ……)。
 その点、今回の「JIN-仁」は、大沢たかお、綾瀬はるか(「Mr.Brain」にも出ていて中途半端な役どころだったが、今回はいい役をもらった)、中谷美紀、桐谷健太、麻生祐未、内野聖陽、そして名前は知らないが母親を助けてもらう子役の少年ら、ラストにちょっと出てきたら金八先生に見えてやや違和感のあった武田鉄矢をのぞき、いずれも好演。ほとんどの人物像がクリアに描かれ、存在感があった。つまり、一部のタレント人気に頼るのではなく、ドラマとして自立しているのだ。演出+脚本+キャスティングがうまくできているという実はドラマとしては当たり前の勝利と言えるだろう。原作は村上もとかのマンガでまだ未完だということなのだが、この人には、出だしはおもしろかったのに引っ張りすぎて収集がつかなくなりぐだぐだになってしまった「龍-RON-」のような作品もある。原作の「JIN-仁」はまだ延々と続いていくようだが、ドラマはあまり引っ張らずに独自の展開でうまく締めくくってくれれば、久々におっさんも楽しめるいいドラマになるのではと期待したい。

★2009.10.19 第2話 ☆☆☆☆
 仕事の関係もあってテレビの連続ドラマはほとんど見ないのだが、TBS(名古屋だとCBC、大阪だと……知らん(^^;)の夜9時からの日曜劇場「JIN-仁」を見ている。今回は、第2話。だいたい第1回はどのドラマも気合いが入っているものだが、その反動で第2話でガクッと調子を落とすものが多い(「こち亀」「バチスタ」のように第1回目からダメダメなのは論外)。
 第2話は、コレラ騒動を中心に話は展開するが、第1回のテンションをきちんと維持できていて合格。今回は坂本 龍馬役の内野聖陽、武家娘・橘咲役の綾瀬はるかの演技がとくに光った。まあ内野はこれくらいできて当たり前だとは思うのだが、迫力があってかつ人なつこい龍馬のイメージを実にうまく演じており、こういう人物なら自然と人も集まってくるだろうなあという気にさせるところなど、さすがである。対して綾瀬はるかだが、サイボーグ(「ぼくの彼女はサイボーグ」)や座頭市(「ICHI」)、おっぱい先生(「おっぱいバレー」)など変な役ばかりやっている若手がこれほどきっちり演技できるとは思ってもみなかった。
「医者が人を助けていけない道理とは、どのようなものでございますか」
 なんていう台詞も武家娘らしくきちんとメリハリを付けて言えていて、座布団1枚。顎とおっぱいだけの人じゃないんですね(^^;。前回くさした武田鉄矢もときどき金八先生になってしまうものの、ラストで実にいい感じ出していた。うーん、もうけ役もらっちゃいましたねえ。
 前回にも書いたが、久々にジャニーズとかの人気タレントやいわゆるイケメン俳優に頼らない、ドラマそのものを見せるドラマといえる。シナリオがあってそれに適した役者をキャスティングできているのだ。繰り返しになるが考えてこれば、これ当たり前のことなのだ。が、昨今のドラマはまずジャニーズ系人気アイドルのキャスティングありきで内容は適当なものがほとんど。視聴率的にはヒットしたキムタク主演の「Mr.Brain」も内容は空っぽだった。このテンションでラストまでうまくいってくれればいいが、と思いつつ来週もまた見てみましょう。

★2009.10.26 第3話 ☆☆☆★★
 さて、第3回だが、今回はコレラから次のステップへのつなぎ。ほとんど綾瀬はるかが主人公と言っていい。内股の付け根の静脈云々のところの表情など実にうまくて笑える。今週も座布団1枚。ただ、全体に少し力みすぎたというか、悲壮感を出しすぎた感がないでもない。内野はあいかわらずうまいが、今回注目したのは麻生(綾瀬の母親)と小日向(勝海舟)。麻生は今こういうちょっときついがただきついだけではなく奥行きのあるおばさんやらせたらピカイチかもしれない。小日向はもうちょっと裏があるというか勝海舟なんだから得体の知れないところがあってもいいのではとも思うが、意外にもなかなかの好演。枝豆少年もあいかわらずうまい。
 個人的には点滴の場面が秀逸。点滴経験者から見ると点滴の針の確保はけっこう難しい。下手な医者だと何度も刺し直したり、液がもれて大変なことになる(どちらも経験済み(^^;)。一度お手本を見ただけの綾瀬はるかがうまくできるとはとても思えないのだが、ま、そこはドラマ=フィクションということで。大沢が点滴の器具を作ろうと金八に「ゴム管は?」「あります」「こういうものは(点滴の針)は作れますか?」「簪職人に……」というあたりのやりとりは、けっこうワクワクした。こういうところがタイムスリップというか時間SFの醍醐味だろう。
 これで導入部と最初の事件は一応ケリがついたわけだから、さて来週からどんな展開になるのか。ただ、感動シーンは嫌いではないがさすがに今回のように力みかえったシーンばかりが続くと感動も薄らぎ、こちらも歳なので疲れてくる。もう少し軽やかに息ができるような展開があってもいいと思うのだが。来週の予告を見ると、龍馬も本格的に動き出すようだし、いままでの局地戦からもう少し広い世界への展開に期待したい。

★2009.11.01 第4話 ☆☆☆★★★
 第3話から数か月後?が舞台。第3話に登場した人物(枝豆少年など)のその後についても冒頭で簡単に説明され、物語は起承転結の起が終わり、承に入ったことがわかる。
 今回はいよいよ花魁の野風(中谷美紀の二役)と出会うというのが最大の売り。が、その前に大沢の医学講義の場面が久々に明るくいくらかコメディタッチもあってホッと一息つける。第2話のラストでもうけ役だった武田が今回もわずかの登場で場をさらっている。「特別出演」とあるが、金八先生が生徒役というだけでもう笑える。何度も言うようだが、武田君、こんないい役はそうそうはないぞ。第3話も悪い出来ではないのだが、やはりあの重苦しいタッチが毎週続いたらちょっと辛い。明日からまた仕事が始まるという日曜の夜なのだから、少しは今回のような息抜きもほしい。内野龍馬(あいかわらずいい味出している)に連れられて吉原に来てしまった大沢が主の六平(悪党面なのだがこれまたいい味出しているなぁ)の頭の手術をするのだが、演出も手術場面はもう手慣れたものでうまく緊迫感を出している。若い頃からきつーいイメージのあった水沢あきは女将となって怖さが倍増した。顔も声も本当に怖いぞー。そして、お待たせしました。といっても私は別に待っていたわけではないが、江戸時代の中谷美紀さんいよいよ登場。目の小じわがちょっと気になるものの演技はきちんとできていて、あまり色気はないものの毅然としたしゃべり方、立ち居振る舞いで花形花魁・野風の雰囲気をよく出している。ストレスのたまる仕事なのでしわが増えたのだろうと好意的に解釈しよう。ただし、野風の回想シーンはちょっと長すぎ。野風が主の六平を助けて欲しいという理由付けで回想シーンが必要だったのだろうが、視聴者は野風の生い立ちなんぞにはあまり関心はないわけで(少なくとも私は全く関心がない)、ここは話を中断しないためにももう少しさらりと流してよかったのではと思う。うまいと思ったのは、綾瀬が大沢の写真(現代の中谷と大沢が一緒に写っている)を見てしまい、その後で野風の中谷を見て驚くというシーンなど、うまく伏線が生きた。
 その他では、第1回を見たとき、武田と同様ミスキャストかなあと思った小日向のおっさんが、勝海舟の役でいい味出していた。訂正しておきたい。

★2009.11.08 第5話 ☆☆☆★★★
 今回のメインテーマはペニシリン。梅毒で死にそうな花魁・高岡早紀を救うためにペニシリンを作るわけだが、ともかく作る過程がおもしろい。本当にこんなんで出来るのかどうかは知らないが、いかにもそれらしいのでまたまたしっかり見てしまった。作ったサンプルの薬効があった、という場面などなかなかの盛り上がりをみせる。ガッツポーズを見せる者もいたが、まあドラマだからいいとしよう。これで高岡が助かってしまったらいくらなんでもちょっと都合がよすぎるぞ、と思っていたが(以下、ネタばれ)そういうこともなく死に際もうまくまとめられていた。それにしても高岡はこんな役、よく引き受けたなぁ。回想シーンで花魁道中の場面が少しだけあるが、梅毒でできものいっぱいのままほとんど寝ているだけ。仕事がないんだろうか。ただ、演技は意外ときちんとできていたし、「……おさらばえ」は名台詞だったけどね。
 花魁・中谷さんは可もなく不可もなくといったところだが(現代シーンでの、若い医学生の役はさすがにちょっと苦しかった(^^;)、このドラマのプロデューサー、ディレクターって、明らかに綾瀬はるかが好きというか、お気に入りだねー。サイボーグ(正確にはアンドロイド)や座頭市の役などもこなしているのだから、若手女優としては演技力はあるほうなのだろうが、それにしても毎回かっこいいシーン多すぎ。かっこいい台詞多すぎ。
 少し展開が早いかなという気がしないでもないが、梅毒のシーンも放送時間(午後9時から)を考えてあまりえげつなくならないよううまく表現されており、十分に納得の出来にはある。が☆☆☆☆ではなく★一つ少なくしたのは、このドラマで最もお気に入りの内野龍馬の出番が少なかったため。やっぱり内野龍馬が出てこないと、もう一つ話が外に向かって広がらない。予告編を見ると来週はけっこう出番がありそうで、今から期待している。
(一つ大きな問題が。このドラマは毎回DVDレコーダーのHDDに録画してリアルタイムに見た後何日かおいて見直しているのだがうまく録画できているのかどうか確認してみたら、なんと砂の嵐。先日、レコーダーがうまく起動してくれないのでリセットしたら入力関係もリセットされてしまい、チューナーと接続されていなかったようなのだ。げっ、と言ってももう遅い。ショックだ……。)

★2009.11.15 第6話 ☆☆☆☆
 いよいよ「JIN-仁-」も後半戦。というか、全11回だとしたらちょうど折り返し点。野風・中谷の出番というか、からみも増えてきた。中谷美紀はちょっと老けて見えるのが難点だが、きちんと花魁には見え(と言う私は花魁というものを知らないが(^^;)、今回はいい見せ場も用意してもらっていた。もっとも、スタッフお気に入りと私が勝手に決めつけている咲・綾瀬はるかはそれを上回る見せ場を用意されていたので、どうしてもそっちのほうが印象には残ってしまう(「ICHI」で共演した仲なんだから、ああいう助け方ではなく、いきなり綾瀬が仕込み杖を抜いて……、なんてことはなな(^^;)。また、どうして仁・大沢の場所を知っていたのかという疑問もあるが、そのあたりの説明をしようとすると絶対に話のスピード感が落ちてしまう。あちこち探して偶然間に合ったということにしておこう。
 佐分利・桐谷は初めてというくらい見せ場を作ってもらったのだが、ちょっと力み過ぎ。「ROOKIES」のときの癖がまだ抜けないのかな。第1回を見たときちょっとけなした武田は今回もいい味出していた。というか、今回の設定の半分は金八先生の延長。やっばり餅は餅屋。この人に説教をやらしたら臭いんだけれど妙な説得力があり、ついうなずいてしまう。内野龍馬については呆れるほどの存在感なのでもう何も言うことはない。すばらしい。人物関係がいろいろ錯綜した回だったが、交通整理もそれなりについていて合格。むしろ平成22年の10円硬貨の出現など、ここにきてまた謎を増やして大丈夫かと心配になるくらいのものである。中だるみどころかますます面白くなってきた。
 ただ1点、気になったこと。野風・中谷がぼんやりと考え込んでいる手前に鉢植えのタンポポが咲いている。この場面は夜だと思うのだが、タンポポの花は夜はしぼんでいるはず。これは私が仕事でタンポポの昼夜の写真が必要になり、自分で定点撮影したことがあるのでまちがいない。まあドラマの本筋からは離れた部分だが、ちょっとだけ残念。

★2009.11.22 第7話 ☆☆☆★★★
 知り合いに「JIN-仁-」のまんがを読んでいる人がいて、全体にはまんがにのっとっているが、第1話の現代の部分や2人が写っている写真、先週出現した10円硬貨などはないそうだ。まんが(あるいは小説)で印象に残るシーンと、ドラマで印象に残るシーンは違って当たり前なので、それは別にいいというかドラマの脚本、演出として改変は当たり前のこと、という原作をそのままなぞったのではアホである。。原作は原作、ドラマはドラマとして見ればいいと思う(だからといって、むやみに原作を変えろと言っているわけではない。後先考えないアホな改変で、かつてフジテレビで放送された「らせん」「チームバチスタの栄光」などは連続ドラマにするために無理矢理改変した結果、ぐだくだになってしまった)。
 さて、今回の主役は緒方洪庵、つまり武田金八先生。何度も書くようだが、見せ場たっぷりで、しかもいい台詞ももらっている。役柄も人間的にスケールアップした老後の金八先生そのままで、前回のような説教シーンは、ぴったり。多くの人に感銘を与えて静かに消えていく……。こんないい役本当に二度とないような気がする。この、果報者め。
 ちょっと気になったのは小出君(「サイボーグ」では綾瀬の恋人役だったが、今度は兄)。まあ他のキャラが立っているだけにちょっと影が薄いのだが、だからといって遊女(うちの奥様が、水沢エレナという女優だと言っていたが、知らん(^^;)にふらふらしてというのは話を広げすぎていないか。どうでもいいような枝葉の話ならないほうがすっきりするし、もし本筋だとしたら、こんなにいろいろ話を広げて、うまく収束できるのか。ワンクール11回の予定で始めたのだが視聴率がいいので(最近は秋ドラマでは唯一20%を越えている)、続編や映画化の噂が絶えない。他のドラマは軒並み一桁、さらに馬鹿な編成のおかげで他の番組も惨敗のTBSなので気持ちもわからないではないが、「さあ後は映画で」なんてことになったら視聴者の大反発を買うことは必至。続編はともかくとして、「どうせいいかげんな結末で、映画を見ろということなんだろ」と他のドラマも思われ、地滑り的な視聴者離れの末、テレ東にも抜かれ最下位ということにもなりかねないぞ。

★2009.11.29 第8話 ☆☆☆★★★
 今回はどうも今まで影が薄かった小出君がメイン。大沢、内野らはともかくシナリオも演出も妹の綾瀬の方に力点を置いているので仕方がないと言えば仕方がないのだが、旗本のぼんぼんならではの純朴な必死さが出ていて、すれすれだが合格といったところか。ちなみに、綾瀬は今回も「必死」の名言が出た。昔、柴田錬三郎の小説を読んでいたら「二十歳の大年増」という記述がありびっくりしたことがあるが、「とうはたっておりますが」と言っても、綾瀬が女郎になったら中谷よりはるかに客がつくのでは(^^;、なんて馬鹿なことを考えたりもした。ただ、当時の1両は現在の7万〜10万くらいなので、いくら綾瀬が巨乳だといっても400両といえば3000万はする。これを高いと見るか安いと見るか。以前、「一発300万」などと週刊誌に書かれ消えて行ったタレントと比べれば安いのかな。もちろん、そんな金はないが。
 話が脱線した(^^;。その他では、役者をやった人(名前知らない(^^;)やヤマサの「世界の車窓から」おじさん(石丸謙二郎)も、ちょっと嫌みなところを見せながらも、もうけ役のシーンがちゃんと用意されていた。ああいうシーンって、多分演じている役者さんたちも気分いいんだろうね。内野はあいかわらずバイタリティーあふれる演技で、ともすればちょっと絵空事の悲劇に流れてしまいそうなドラマに妙な現実感を与えている。毎度のことながら、たいしたものだ(来年の大河で福山が龍馬をやるようだが、内野龍馬のインパクトがあまりに強烈なので苦労するかもしれない)。
 全体としては、後半へのつなぎの回で、☆☆☆★★といったところだろう。☆☆☆★★★となったのは、ひとえに「来週の予告編」につきる。こと予告編に関しては、いったいどうなるのだろう、来週も見なければという気にさせた、今までで最高の予告編であった。(^^;

★2009.12.06 第9話 ☆☆☆☆
 いやあ江戸の火事、力入ってましたなあ。藤田まこと病気降板で急遽出演が決まった中村主水ならぬ中村・紋次郎まあまあがんばったんじゃないのかな。火消しといっても半分は侠客というかやくざみたいなものなのだから、昔取った杵柄といったところか。火消しの意地と医者の意地のぶつかり合いはなかなかに見応えがあった。ペニシリンが主役になってしばらくお休みしていた久々の手術シーンも火事が迫ってくるという中でのもので緊迫感満点。このところ静の展開が多かったので、今回の動はシリーズ構成としても成功していると思う。
 中谷花魁も年齢的にはちょっと辛いのだが(なんせ綾瀬が「とうはたっておりますが」と言うような時代である)台詞はきっちり言えていてそれなりに違和感なく演じている。もうけ役の綾瀬もあいかわらずいい場面で使ってもらっている。が、中谷花魁とのあわやのシーン、火事のシーンなどいろいろあった中で今回も場をさらっていってしまった大もうけの達人はまたしても内野龍馬。今にも泣き出しそうな中谷を抱きしめ、これなら泣き顔を見られることはない(気が済むまで泣いたらいい)なんて、カッコよすぎ。ううむ、……こやつできる。
 というわけで、聞くところによるとNHK「坂の上の雲」とバッティングしたせいか視聴率はいまいちだったようだが、ドラマ自体の採点は上がった。それにしてもだ、ここまできてしまうとあと2回。本当に伏線として仕掛けられた多くの「謎」をすべて回収できるのだろうかと心配になってきた。まさか解決はパート2へとか映画でなんてことはないと思うのだが、子どもだましのとってつけたような解決だけはやめて欲しい、と変な心配が浮上してきた第9話だった。
(いいニュースが一つ。このところ民放界の万年4位でテレ東にも抜かれそうなTBSがついに「JIN-仁-」の再放送を決め、今週から始まっている。さっそく12/11金曜日に放送される第5話の録画予約をした。意味のない番組移動を強行し、ゴールデンに内容のない帯のニュース番組を作り、ダメTBSをダメダメTBSにしてしまった編成局長がついに更迭されたようだ。これでTBSもダメダメからダメくらいにはよくなるのかもしれない。)

★2009.12.13 第10話 ☆☆☆★★
 このドラマだいたい今週はこの人がメインだなという作りをしている。たとえば第6話は桐谷、第7話は武田、第8話は小出、先週の第9話は紋次郎といったぐあいだ。で、今週はまたまたスタッフお気に入り(と、勝手に私が決めつけている)綾瀬が主役だった。中谷も演技力でき負けていないというかむしろ勝っているのだが、シナリオも含めてどうしても綾瀬の方に力点が置かれてしまっている。ま、綾瀬の方が巨乳で若いし仕方ないか(^^;。
 ただ、今回はちょっと疑問もあった。大沢・仁がどうにも優柔不断な人間、あるいは冷酷な人間に見えてしまうのだ。現代では中谷と婚約までしていた男である。いくら何でも綾瀬や中谷の気持ちに気づかないというは鈍感すぎるというか、不自然というか馬鹿である。でなければ、ある意味女性の気持ちをもてあそんだ冷酷な人間ということになるが、そもそも大沢仁の性格設定はそうはなっていない。そのため別れのシーンにもちょっと無理矢理の感じが出た。そんな妹の大沢に対する一方通行の気持ちを受け止めて、以前、影が薄いと書いた小出君と麻生奥様がいい味出していたのが救いか。ラストの10分ほどはいい感じの緊張感で次週につないだが(内野龍馬の殺陣はさすが)、仁先生もう少しちゃんとせんとあかんがな。先週登場した火消しの紋次郎一家が今週出番がないのも不満。このままでは、あのエピソードは何だったのかということにもなりかねない。危機一髪のところにこそかっこよく登場してもらいたかったと思う。
 さて、来週はいよいよ最終回。
 85分の拡大枠だそうだが、正味70分程度のものだろう。果して70分で入り組んだ伏線をきれいに回収できて、スカッと終わることができるかどうか。今までラストでこけたドラマや映画を山と見てきたので正直心配もある。スタッフのみなさん、頼んだぜよ。と言ったところで、もう収録は終わっているんだろうが。
(初回に録画を失敗した第5話は無事録画できた。が、問題はオリジナルでは遠藤憲一の「水と生きるサントリー……」なんて入るナレーションが全くないこと。このスポンサー告知は、水と生きるサントリーのところには美しい水の流れが、支え合う日本生命のところには子どもを支え上げているシーンが入るという具合に実によく考えられているのだが、それがない。まあ、再放送は時間帯もスポンサーも違うのだから仕方ないといえば仕方ないのだが、ちょっと残念な結果ではあった。)

「JIN-仁-」日記・最終回
★2009.12.20 第11話(最終回)
 金・土と関係タレント(とくに大沢と綾瀬)があちこちの番組に出ずっぱり。もちろん番宣なのだが、超低空飛行が続くTBSにあっては、逆に「JIN-仁-」の人気に便乗してその番組の視聴率を少しでも上げようと考えているのではないか、と思えてしまうから皮肉である。
 最終回は先週の予告で「85分スペシャル」と告知された。が、新聞のテレビ欄を見ると「JIN-仁-」は9:00に始まって10:19からは別の番組が始まっている。ええーっ、あの告知は嘘だったのかと思ったのだが、よく考えてみれで2時間ドラマはだいたい1時間54分、90分(1時間30分)拡大版なんていうときは84分(1時間24分)。つまり告知時間から6分程度引く(ここにミニ番組が入ってテレビ局がCM料を稼ぐ)のが普通なので、別に嘘でも何でもなかったわけだ。と思いつつ、ちょっと損した気分になったのは、最終回への期待が大きかったためだろう。
 ……と思いつつ見たら、脱力。
 始まって1/3はゆっくりした展開で、大丈夫かいなと思いつつ見ていたのだが手術を決意するあたりからは快調。しかし、時間がない。このままでどうするんだろうとハラハラして見ていたらエンディング曲が。えっと、思わず時計を見てしまった。もしかして最後のワンシーンですべての謎が解けるのか。現代の中谷が元気に教えているシーンが一瞬。おっと思ったところでクリリン君(ホルマリン君ともいう)の目が、パチッと開いたところで、ジ・エンド。
 そりゃあ、ないぜ。
 そもそもタイムスリップに関しては、かつての「戦国自衛隊」でもそうなのだが、なぜ起こったのかの説明は不要。つまり、タイムスリップでこんな時代にきてしまいました、という枠組みなので別に解決する必要はない。が、しかし、第1回で仁が手術した患者(包帯男)は誰だったのか、そしてその患者の頭の中から出てきたクリリン君の正体は何なのか。そこに重大な謎があるのだといわんばかりの思わせぶりで何度も出てきているのだから、こういうところはきちんと解決してくれないと終わりにならない。
 森下という脚本家らしいが、この人、男女の愛憎や決め台詞はうまいのだが、タイムスリップという仕立てのおもしろさがどこにあるのかわかってないね。しかも、この「日記」でも再三指摘しているように、謎を出して引っ張って行くのはいいが、その回収が下手だ(いい例が平成22年の10円玉。何のために出したのかあいまいなまま不発に終わってしました)。それなのに次々と謎を広げて回収不能に陥りとうとう投げ出してしまったとしか思えない。この手のタイムスリップ、あるいはタイムトラベル物のおもしろさは、ひとえにこの回収のおもしろさにある(現代と過去をうまく結んだ例として「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を挙げておく)。それが、せいぜい手習い塾を始めた中谷が未来、つまり現代では予備校らしきところの講師をやっている(未来は変わってしまい、植物人間になっていた中谷は元気!)くらいのもので、あとのほとんどは未回収なのだから文句の一つも言いたくなるというものである。
 原作まんががまだ完結していないことから噂になっている来年の第2部、あるいは映画の予定があって、こうした結末にしたのだろうか。それにしてもだ、この回はこの回としてきちんと結末をつけるべきである。すくなくとも番組の終わりに第2部、あるいは映画の告知はなかった。仮面ライダーだったかがかんじんのところで番組は終わり、結末は映画でとやって非難を浴びたばかりである。もし非難を避けるために時間をおいて告知しようと考えているのだとしたら悪質である。せっかくのいいドラマが(この最終回も、小出が綾瀬を大沢のところへ行かせるシーンや、中谷の別れのシーンなどなかなかよかったのに)最後に台無しになってしまった。
 こういういいかげんなことをされると、久々に連続ドラマを見たのだが、(噂通りなら)映画の長ーい予告編を見せられたようなもので、もうTBSのドラマは見ないぞ、という気になってしまう。編成のめちゃくちゃで軒並み視聴率が下がっているようだが、金儲けに走り(企業である以上それが悪いとは言わないが、そのためにかんじんのドラマを台無しにしてしまっては本末転倒である)何か勘違いをしているのではないのか。
 というわけで、最終回は、採点なし。
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テレビの愚5つ [テレビの雑感日記]

 どうにも「世間常識」というのは通用しない世界のようで……。それにしても、このところ急激に質が低下してますなあ。ま、もともと「質」を求めるようなメディアではないと言ってしまえば、それまでですが。(^^;
スクリーンショット(2010-01-22 11.07.48).jpg
★BSデジタルの愚
 民放のBSデジタルのひどさはもう何度も書いてきているが、先日午前1時過ぎすべてのチャンネルがショップ番組だったのには驚いた。こういうショップ番組も情報だ、なんてわけのわからないことを言う馬鹿もいるが、誰がどう見たってCMじゃないか。CMを延々と垂れ流しているだけじゃないか。で、テレビ局はドラマの製作のような手間ひま、費用がかからずショップから金が入るという算段なのはミエミエ。ある日の深夜など題名こそ違うものの、すべての民放のBSデジタルがショップ番組だった。要するに「エコ」に反する無駄なエネルギーを使って誰も見ていないような電波を垂れ流しているわけだ。こうなるともう怒る気もおきず、ただただ呆れるばかりである。社会のオピニオンリーダーのような顔をして「エコ」を言うのなら、即刻垂れ流しの無駄な電波を止めるべきだろう。ショップ番組だけではない。そもそも民放のBSデジタルには見るべきものが全くない、ただBSの電波が空いているので「将来に備えて」既成のテレビ局が「国民の」電波を、何の計画もなく手を上げただけのことなのだから、ここは潔く返上するのが「スジ」というものだろう。もっとも、これらのテレビ局、BSデジタルで放送する素材がないのかと言えば(まあもともと大した素材などないのだが)そうでもない。BSデジタル用に新番組を作るなどということは、はなから期待していないのでが、それでも昔のテレビドラマやドキュメンターなどでちょっと見たいかな、と思えるものもあるのだ。ところが、そういう番組はちゃっかりとCSチャンネルで放送しているのである。そして、そのCSチャンネルは「有料」なのだ。こうなってくると、もう詐欺師以下である。
★テレ朝深夜番組の愚
 最近、料理店や旅館などとのタイアップ「もどき」番組が目につく。要するに、テレビで宣伝してやるからタダにしてくれ、というやつである。この傾向が最も目につくのがテレ朝の深夜番組。「タカ・トシ」の人気メニューのベスト10を当てるまで帰れない「帰れま10」、「シルシルミシル」の「○○企業の秘密」など、どう考えてもタイアップ臭が鼻につく。だから、どんなものが出されても、「うまい」「すごい」。決して「まずい」「イマイチ」なんてことは言わない。以前、「帰れま10」を「サイゼリア」でやっていたことがあったが、ここは、うまいものもあればイマイチもものもある。「いいかげんなこと言うな」と言いたいところだが、顎足付きで番組作っていたんじゃそうもいかないか。それでも以前のテレ朝深夜は他局と比べて充実していたのだが、これもどうでもいいような「ランキング」番組にかわってしまった。しかもレポーターは不細工なADの姉ちゃん。いくら経費節減とは言ってもほどがあるだろうせめて売れてなくてもいいからタレント使えよと、ついつい文句の1つも言いたくなるてはないか。さらに言えば「タカ・トシ」の「帰れま10」などは、今までなら1回で終わっていたものを2週に渡って放送することが多くなった。要するに、今までの1本分の予算で2本作っているわけで、あきらかに水増し。当然、内容は薄くなっている。困ったことである。さらに1/21の「アメトーク」に至っては全編近々発売されるDVDの宣伝だった。今度発売される「アメトーク」のDVDはおもしろいので買ってチョーダイという宣伝を1時間以上に渡って延々とやっていたのである。こういうテレビ局はさっさと潰れてくれと言うしかない。
★TBS番組編成の愚
 TBSが番組を意味もなくシャッフルし、さらに夜8時までの無内容なニュース番組を作ったため、軒並み視聴率が落ちたことはすでに書いたことがある。今回書きたいのは、その番組枠のイメージの問題である。要するに「日曜劇場」のことである。この番組枠は「東芝日曜劇場」と言われていた昔から、「大人」も見られるきちんとしたドラマを提供していこうという姿勢があったと思う。「ビューティフル・ライフ」や「グッド・ラック」のようなキムタク・ドラマでもチャライ作りにはしていなかった。去年の秋から冬の、視聴率的には悪かったが「官僚たちの夏」、そして私も見ていた「JIN-仁-」という流れが本来のものなのだと思う。おっさんの私はほとんど見たことがないが、フジの月曜9時からのドラマ枠は若い女性をターゲットにしている作りである(ジャニーズ系、イケメン系出演から勝手に判断)。つまり何曜の何時はどういう枠なのか(ドラマかバラエティーかニュースか、さらに言えば若者向けか年配向けかなど)、というイメージを視聴者にもってもらうことが重要なわけで、そんなこともわからないTBSの編成はつくづく馬鹿だと思う。いや、腐ってもかつては「民放の雄」言われたテレビ局である。多くの人間は、編成の愚劣さかげんはわかっているのだと思う。わかっていても発言できない何かが組織にあるのだろう。で、自由な発言ができないメディアは長い目で見れば衰退していくしかない、というのが長年出版界にいた私の体験である。
★連続ドラマを見る愚
 TBSといえば去年の秋から暮れにかけて「日曜劇場」の「JIN-仁-」を、私にしては珍しく第1回から最終回まで欠かさずに見た。昨今のジャニーズ・ドラマ、イケメン・ドラマばかりの中で久々におっさんでも見られるドラマで、おもしろかった。が、最終回のラストで残念ながら「おいおい、そりゃあないだろ」ということになってしまった。なんとも中途半端な最終回だったのだ。それでいいのだ、などと言う馬鹿もいるようだが、それまでにで提示された謎解き放置のまま終わってしまっては文字通り画竜点睛を欠く(すでに別のところに書いた)。その「JIN-仁-」に映画化の噂が絶えない。今はまだ噂の域を出ないが、「映画化の要望が多く寄せられ」なんてことで映画化されるようなら、初めから仕組まれていた茶番であり、悪質である。確か「仮面ライダー」だったかが終了時に「あとは映画で」のようなことをやり問題になったと思うのだが、映画化するとよほどいいことがあるのだろう。たいして話題にもならなかった「ライアーゲーム」まで映画化という記事が出ていた。このドラマ、全く見ていなかったのでよくわからないが、記事によると最終回のテレビは準決勝までで、決勝の様子は映画でということらしい。視聴者は、長い予告編につき合わされたわけで、ま、完全になめられていますな。しかし、こういうことばかりやっていると今にテレビの連続ドラマを見る人間はゼロになってしまう。ドラマの自殺ですな。ドラマの出来はともかく、そういうアホなことをやらない点はNHKは偉いと思う。
★テレビを見る愚・ブログを書く愚
 ……というようなテレビを見て、さらにそのことをブログに書いている。つまり、私のことである。そんなもの見なきゃいいんだ。貴重な時間を浪費しているのに、そろそろ気づけよ、と言いたくなる。全く、愚の中の愚とはこのことなんだろう。(^^;
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4月期のテレビドラマ [テレビの雑感日記]

 昔はドラマといえば短くて半年。1年は当たり前で、ヒットすると何年も続くのが普通でした(今では「渡鬼」くらいですかね)。最近はだいたい3か月の11回というのが平均です(中には7回とか10回とかのものもあります)。で、ドラマの期変わりは1月、4月、7月、10月ということになり、去年の10月期は珍しくTBSの「JIN-仁-」と完走しました。今年の1月はこれといったドラマがありませんでしたが、さて、4月期はどんなもんなんでしょう?

↓またやるんですねえ。前作は(ほとんどの人がすでに犯人がわかっていることもあり)後半独自のストーリーにして大失敗。SPの「ナイチンゲール」は原作もろとも大大失敗作だったんですが、今回もすでに映画化されている題材なので大幅な改変があるのでしょう。あまり期待はできないかも。映画の竹内さんの天然ボケがとてもよかっただけに、伊藤君は暗くて涙もろくて、ちょっとなぁといった感じです。人情ドラマじゃないんだぞ、と言ったところで今更配役変更というわけにもいかないんでしょうね。
http://www.oricon.co.jp/news/movie/73703/full/

↓「JIN-仁-」での内野・龍馬はよかったですが、これはどんなもんなんでしょう。「JIN-仁-」の人気が続いていれば視聴者は、「おっ、あの内野が」と、とりあえずは見ると思われるので、第1回目が勝負ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100402-00000021-oric-ent

↓その「JIN-仁-」でせっかく獲得した視聴者を「特上カバチ」なんてわけのわからないドラマで逃がしてしまった(私も「JIN-仁-」は全編見ましたが、「カバチ」は一度も見ていません)ダメダメTBSの日曜劇場は阿部ちゃんの「新参者」。映画の「バチスタ」「ルージュ」あるいはドラマの「トリック」など見ると、阿部ちゃんはカッコイイのにボケているというところがおもしろいという変な役者です。うまくそのキャラを生かせるかどうかが鍵ですね。
http://www.news2u.net/releases/66570

↓カッコイイ代名詞のようなキムタクが月9に。話題にもなっているようですし視聴率はそこそことれるかもしれませんが、いくらなんでもあのぐだぐだため口しゃべりはそろそろ止めにしてしてくれませんかね。映画の「武士の一分などあのしゃべり方ですべてをぶちこわしていました。もう37なのに依然としてカッコイイ青年の役しかやらない(できない)んでしょうか。ま、私は見る気はないのでいいですけどね。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/03/24/04.html

↓「ROOKIES/ルーキーズ」がヒットしたので、その流れで企画されたのでしょう。番宣を見ると出演者たちが本当にバク転とかやっているのはスタッフ・キャストの本気度が感じられ期待がもてます。あとはストーリー次第で、ヒットが惨敗か結果がはっきり出るドラマだと思います(これも私は見ませんが(^^;)。
http://www.sanspo.com/geino/news/100217/gnj1002170508014-n2.htm

↓私は水木まんがの大フアンなのですが、どうもこのドラマは見る気がしません。水木まんがはどんなに怖い話でもとぼけたユーモアがあるのですが、NHKってそういうのが成功した試しがないです。それに、松下でかすぎ。貫地谷にボケが加わったような人をキャスティングすべきだったと思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100403-00000039-sph-ent

↓「妖怪もの」としては「怪物くん」実写版というのも。けっこう凝った配役ですが、どこまでまんがに徹しきれるかが勝負ですね(チェ・ホンマンのフランケンなんてのはいいところに目をつけたと思います。大きさはぴったりだし、フンガーフンガー言っているだけなので、日本語をしゃべる必要ないですしね)。「こち亀」のように変に人情ものにしたりすると惨敗の可能性も……。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100310-OHT1T00278.htm

 ……というわけで、とりあえず内野と阿部のドラマについては第1回くらいは見てみようかと思っています。
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「経費削減」で自らの首を絞めるテレビ局 [テレビの雑感日記]

 久しぶりにお昼の「笑っていいとも」(フジテレビ)を見て驚いた。いつの間にかナオミ・リンちゃんのコンビが引退していて、こんなのテレビに出していいのかと思えるほどむさく昼食がいっぺんにまずくなるような男2人がオープニングに出てきたのだ。番組内での話を聞いていると、どうやらADらしい。費用削減がこんな目に見えるところにも出てきたのだろう。そういえば、テレフォンショッキングも、もともとは「世界に広げよう友だちの輪」で、出てきた芸能人が次の日に自分の友だちを呼ぶという形式だったのだが、いつの間にか番組(あるいは映画公開に合わせた)宣伝コーナーになってしまった。今やそれでも喜んでいるのは、アルタに来ている暇な女性たちだけではないだろうか。
 テレビ朝日もひどい。タカ・トシの「お試しかっ」や「シルシルミシル」など企業名をあげての明らかにタイアップと思われる番組が多すぎる。ようするに、おたくの商品を宣伝してやるからタダで取材させてくれというパターンである。その結果、視聴者はある意味まるまる1時間以上も実質的な企業CMを見せられるわけである。こうしたタイアップ番組で、「まずい」とか「イマイチだ」といった発言は、だから一度も聞かれたことがない。
 もともとテレビは一般人に対しては「出してやる」という上から目線が支配的で、たとえば私の元に写真を貸して欲しいという依頼が数回あったが、使用料を払うといった話はただの一度もない。良心的なところで、「クレジット入れますから」と言われることがあるが、こちらは別にそんなもの入れてもらう必要はない。これら番組に登場する企業には、宣伝してやるからということで取材費など絶対に支払っていないと思う。
 以前のテレ朝の深夜番組はなかなか力の入ったものが多く、わたしもそれなりに見てはいたのだが、それらをすべて終了させて始まったランキング番組は、いってみれば上に書いたタイアップ番組を帯で流しているようなもので、しかもフジと同じようにさらなる経費削減のため、ぶっさいくなADの姉ちゃんが出てきたりする。夢の中に出てきてうなされたらどうするんだ。しかも、やっていることといったらあいかわらずカップヌードルに一品足してうまくなるものは、とかいったもので全く芸がない。工夫もない。
 ついでに書いておくと、AD時代というものは学ぶべきことがいっぱいあって、本来ならのんびりレポーター(にもなっていないが)になって食べ物の感想を述べているような時間はとてもないはずである。そのへたれぶりが受けることがあったにしても、それは一時的なものに過ぎない。へらへらやっていて、本当に次代を背負うディレクターに成長できるのだろうか?
 フジやテレ朝以外の局も現場の経費削減は似たり寄ったりのもので、最近目につくのが、「3時間スペシャル」だ。かつては、スペシャル番組といえば2時間と相場が決まっていたのだが、いつの間にか3時間が相場になってしまった。もちろんそれなりの内容があればいいのだが、実質2時間の番組を3時間に引き延ばしているだけなのだから困ったものである。これも今までの2時間の費用で3時間分作ってしまおうということなのだろう。テレ朝などはさらに念がいっていて、3時間垂れ流した後で、さらにゴールデンでは放送できなかった云々と深夜に1時間延長戦をやったりする(別にゴールデンで放送しずらいエロティックな場面があるわけでもなく、さすがに4時間も内容のない番組を流し続けたのでは批判を浴びるため、姑息にも一旦終了しておいて別番組という装いをとっているのだろう)。
 ここで考えてみたいのは、本当に制作費がないのか。無駄なところはないのか。つまらない接待費などに使われる費用が多すぎてはないなのか、ということである。要するに、テレビ局にも「仕分け」が必要なのではないのか。権力がこんなことを言い出したら、言論の自由への介入、なんてことになり大騒ぎになること必至だが、何の権力もない1個人の、それもたいしてアクセス数のないブログでなら何だって言える。
 実はこんなことを言うのには、ある体験があるのだ。
 昔、私が雑誌編集者をしていたころ、ある港でテレビ(武士の情けで局名は書かない)の取材クルーといっしょになった。その島には民宿が一軒だけしかないので、当然いっしょの宿ということになる。翌朝、8時ころ私とカメラマンとが宿を出ようとするところに、そのテレビクルーの面々が眠そうな顔をしてわやわやと出てきた。といきなりビールを注文したのだ。おいおい、と思いながらもこちらもチャーターした船の時刻が迫っているのでそのまま宿を出、4時過ぎに帰ってきた。すると、彼らはすでに帰っていて、またビールを飲んでいるのだ。いったいいつ取材したんだ、と半ば呆れながらも荷物を置き、島のスナップでも撮っておこうと再び外に出ると、洗い場に人がいた。
 ビールを飲んでいるテレビ局員とは明らかに違う、下請けの制作会社の社員と思われる若者が2人、潮に濡れた機材を丁寧に黙々と洗っているのだ。思わず、「大変ですねえ」と声を掛けると、こちらの意図を察したのか、「いつものことですから」と苦笑した。
 前回、今回と冬期オリンピックの日本選手団は役員の数が選手の数より多く、しかも飛行機は本来主役であるはずの選手たちはエコノミークラス、役員はビジネス、ファーストクラスだったとテレビのニュースが伝えていた。論外の話だが、今のテレビの図式はこれと全く同じである。選手も取材の現場もいわば「最前線」で、金がないから経費削減とばかりに「最前線」の予算から削るというのは、まさに本末転倒ではないのか。たとえば、少し前のデータだが、テレビ局員の年収はこんなぐあいだ。
http://www.garbagenews.net/archives/1017060.html
 ろくな番組も作っていなくてこの数値には許せないものもあるが、タクシーチケットだ打ち合せと称する宴会など実質はこの何割か増しだろう。
 だが、まあそれはいい。
 国民の電波をあずかっているとはいえ、民間企業なのだから、もうかっているのなら高い給料をもらっても別に非難される言われはない。
 繰り返すが、問題は、経費削減となったとき、テレビ局の生命線ともいえる番組制作費が、それも最前線の費用が最も安易な方法で削られているという現実である。私も長年出版の世界にいたから少しはわかるのだが、やはりある程度のお金はかけないといいものは作れない(出版社にとって、いい本とはイコール売れる本のことだが、ここではもう少し広く、たとえば1000円の本を買った読者が1000円の価値があったと満足してくれる、ということも含めて言っている)。営業は、もっと安く売れる本(テレビなら視聴率のとれる番組)を作れと言うだろう。が、たまたまのヒットということはあるにしても、やはり製作にはそれなりの費用は必要なのである。
 毎日のようにそれが本職ではないADのむさい姿を見、たどだとしいどうでもいいような感想を聞くのは、さすがに辛い。結局、テレ朝の「ランキング」など数回見たものの結局は見なくなってしまった。苦しいときこそ、制作現場の最前線にもっと燃料を投下するべきなのである。わけのわからない番組シャッフルをして視聴率を下げたTBSの編成局長のようなアホもいるのだ。まず役員の仕分けから始めるのがスジというものだろう。
 今のままでは、番組の内容はますます薄くなり、見たい番組はますます少なくなり、テレビを見る人も時間は減るばかりである。ショップ番組ばかりのBSデジタルは論外として、今のような製作現場での「経費削減」による薄っぺらな番組作りが続いていけば、鳴り物入りの「地デジ」になったところで、結局、テレビ局は自らの首を絞めることになるのではないかと思う。
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「JIN-仁-」の映画化について [テレビの雑感日記]

 去年TBSで放送された「JIN-仁-」が映画化されるようです。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201001290015.html
 この連続ドラマ、私としては珍しく第1回から最終回まで見て、その感想はこのブログにも「TBS『JIN-仁-』徒然日記」として掲載しました。
http://meisoud.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24

 今回の映画化発表、やっぱり、という感じです。終了直後に映画化を発表しなかったのは「仮面ライダー」が、「続きは映画館で」とやってたたかれたからでしょう。で、視聴者から「映画化を要望する声が殺到」したので(その予定はなかったが)映画化する、と見え透いた嘘を。誰がどう見たって、あのラストは映画化を想定してのものでしょう。
 予想通りとはいえ、こういう姑息なやり方を見ると、私なんぞは、もうTBSのドラマは見ないぞ、と思っちゃいますね。終日視聴率ヒトケタなんて日もある落ち目のTBSです。テレビで勝負できないテレビ局なら、放送免許返上したほうがいいのでは。最近はあまりテレビを見なくなっているので、TBSを含め1局や2局、テレビ局が減ったところで何の不便も感じません。

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「JIN-仁-」の続編決定? [テレビの雑感日記]

 先日のブログで「JIN-仁-」が映画化されるという記事を紹介しましたが、
http://meisoud.blog.so-net.ne.jp/2010-06-06
 今回は映画ではなくテレビで続編が放送されるという記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000030-sanspo-ent
 なんだかよくわからなくなってきました。
 どちらが本当なんでしょう?(^^;(^^;
 まあ、映画だったら行く気はないので続編がテレビでということならうれしいのですが、それにしても来年4月期ですか。まだ10か月も先ですか。。。。。。
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コントライブ「いいかげんにしてみました3」を見る [テレビの雑感日記]

 平日の昼間ごろごろしていたら(←おいおい(^^;)、WOWOWで「伊東四朗・三宅裕司コントライブ『いいかげんにしてみました3』」という番組をやっていた。他にテレビで見たい番組もなく、かといって仕事をする気にもなれないので、暇つぶしに見てみた。「3」というくらいだから当然「1」も「2」もあったのだろう。WOWOWでかつて放送されたのかもしれないが、全く気がつかなかった。
 15~20分ほどのコントを間に歌を入れてつないでいくものだが、舞台と舞台裏(の舞台)が連動しているのがおもしろい構成である。一つのコントが終わり、つなぎの歌があり、舞台に戻るとそこは舞台裏という設定。「あー汗かいた」とかいいながら次の舞台の着替えをし、着替えたところで、「さあ行きましょうか」と「舞台」と書かれた出入り口をくぐると次の舞台が始まる。伊東四朗、三宅裕司に加えて毎回1人ゲストが呼ばれるらしいのだが、今回のゲストは美人女優を返上し、ちょっときれい目なだけのおばさんになった(と私は思っている)沢口靖子。どうせなら舞台裏(の舞台)で着替えてくれればとも思うのだが、さすがにそこまでのサービスはなかった(^^;。
 よくわからないが、舞台でのコントにはしっかりと台本があるのだと思うのだが、舞台裏でのやり取りは半ばアドリブなのだろうか。そんな感じを受けた。このやり取りがアドリブだとすると毎日違うやり取りになるわけで、コアなフアンは毎日通うはめになる。ネットで調べてみたらなんと入場料7350円(税込)なり。前売りならもう少し安いのだろうが、全22ステージすべてを見ようとすると軽く10万円オーバーになってしまうのだから、フアンも大変である。私なら、カメラのレンズを買うか、旅行にでも行くね。(^^)/
 コント(舞台裏ではない)は、「美容整形(整形外科)」「超天然秘書(商談)」「偽装結婚」「ハイジャック」「誘拐事件」の5つ。どれもそれなりの水準にあり笑えるのだが、私には「超天然秘書(商談)」と「ハイジャック」がとくにおもしろかった。
 「超天然秘書(商談)」は沢口の天然ぶりが100%発揮された傑作で、この人、「タンスにゴン」などのCMでもそうだったが、コメディーセンスありますねえ。最近は「おばさん化」が激しいので「美人女優」と言うにはやや抵抗があるが、そのボケぶりには天才的なところがあり(こと天然ボケに関しては、おそらく日本一だろう。二位は映画「バチスタ」シリーズの竹内結子)、ナニ吉本新喜劇ならまだまだ十分にヒロインが勤まるとみた。「ハイジャック」は三宅=大臣、伊東=SP、沢口=CAというコントだが、言葉尻から無理矢理歌が次々と出て……という三宅・伊東コンビではおなじみのコント。以前、三宅がMCをやっていた「テレビ探偵団」に伊東がゲストに出たとき、テレビでやったこのパターンのコントVTRが流され、「大好きなんだよね、これ」と伊東が言っていたので、シチュエーションを変えて舞台で再現したのだろう。おもしろいものは何度見てもおもしろい。あまりの馬鹿馬鹿しさに笑えた。満足満足。(^^)/
 伊東の自然体ボケ(天然ボケとも違う。計算されたボケなのだが実に間がいいのである)、三宅の自然体ツッコミボケ(これまた実に間がいい。私が知る範囲ではツッコミボケNO.1だね。ツッコミではないが、ラストコント「誘拐事件」のラストの三宅の一言など爆笑ものだ)ともに秀逸。でもね、こういうのってテレビではなく生の舞台を見たらおそらく3倍は笑えるんだよね(だからといって、7350円出す気はないが(^^;)。
いいかげん.jpg
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番宣番組にはもう飽き飽き [テレビの雑感日記]

 最近あまり地上波のテレビ番組を見なくなった。
 映画は好きなので見るが、WOWOWをメインにNHH-BS2、NHH-BSHI、ムービー・プラス、ザ・シネマ、日本映画専門チャンネル、チャンネルNECOなどで見る。とくにWOWOWなど放送も地上波よりずっと早いし、画質もよく、完全ノーカットなので、半年1年遅れのカット版を放送する地上波の映画を見る意味は全くないし、見る気も起こらない。
 ドラマは昨年TBSの「JIN-仁-」を見た程度で、現在進行中のものは「バチスタ2」と「新参者」の第1回を一部分見た程度だ(「バチスタ2」は映画がそこそこよく出来ていただけに展開がかったるく、「新参者」は阿部ちゃんはいいのだが連続ドラマとして引っ張って行くにはストーリーが弱く、続けて見る気になれなかった)。
 基本的に5分で済むところを1時間に引き延ばして放送する「教養」番組も時間の無駄なので見ない。たまにニュースを見る程度である。ということで残りは、バラエティ番組ということになる。ただ、テレビで勉強する気など全くないので、最近なぜか流行の雑学クイズバラエティは見ない。ここ何年か比較的見ているのは「踊るさんま御殿」(日テレ)「あらびき団」(TBS)「ぷっスマ」(テレ朝)「タモリ倶楽部」(テレ朝)「探偵!ナイト・スクープ」(東京MX)くらいのものか。
 昼から仕事に出かけるときは昼食は家で食べているので、会社を辞めたころはよく「笑っていいとも」(フジテレビ系)を見ていた。それがあるときからつまらなくなってあまり見なくなってしまった。とくに「テレフォン・ショッキング」のコーナーがつまらない。毎日誰かゲストが出てきてタモリとおしゃべりするコーナーなのだが、おもしろくない理由ははっきりしている。見始めた当初は「友だちの輪」というサブタイトルがあったように、へえこの人とこの人が友だちなんだ、というおもしろさがあった。それが最近は完全に「番宣の輪」と化してしまったのだ。番組改編期に出てくるのは決まってこれから始まるフジテレビのドラマの出演者である(ドラマのてこ入れに最終回放送日に出てくることもある)。でなければ、近々封切りになる映画の宣伝だ。形を変えたCMを延々と見せられているようなものである。そこには、呼ぶ人と呼ばれる人とのつながりは全くない(つながりがあるのは、同じドラマ、同じ映画に出ていて第2次宣伝として呼ぶときだけである)。テレビドラマや映画をそれほど見るわけでもない私としては、そんなもの別に見たくもないわけだ。
 上にあげたよく見るバラエティは「ぷっスマ」をのぞき比較的番宣が少ないので見ているともいえないことはない(もちろんおもしろくなければ見ないのだが)。「ぷっスマ」は実はけっこう番宣がらみのゲストが出てくるのだが、あくまでメインはユースケ、草彅とゲストとの対決クイズ線はくずしていない。その対決がけっこう笑えるので、番宣がらみのゲストが出てこようがそれなりにおもしろく見られるのだと思う。
 「踊るさんま御殿」は、さんまとゲスト陣とのトークがおもしろいので見ているのだが、先日は同じ日テレの「しゃべくり007」のメンバーがゲストだった。ゲストがお笑い芸人なのでまだ救われたが、どうしても番宣の色がうざい。この路線が続くようだと見なくなる可能性はある。
 「あらびき団」「タモリ倶楽部」「探偵!ナイト・スクープ」は今のところこうした番宣はほとんどない。あっても、番組の内容にはほとんど関係なく、番組の最後に「今度こういう映画がありますのでよろしく」と一言告知がある程度のものである。この3つに関しては、番組の構成が大幅に変わらないかぎり見ると思う。
 視聴率が上がれば広告費も上げられるのでテレビ局としても自局の番組を宣伝したり(ドラマ出演者が1日中その局の番組に顔を出して宣伝しまくるということも多い)、これは主として映画の宣伝に関係するのだが大物ゲストを呼んで視聴率を上げようという「魂胆」は、わからないではないのだが、実際の番組自体がそのことでつまらなくなってしまっては自らの首を絞めることにもなりかねない。
 以前、テレ朝の「おためしか」「シルシルミシル」といった企業の宣伝のようなバラエティ番組のつまらなさを書いたことがあるが(たとえば6/1の「おためしか」はカラオケに関心のない人にはどうでいいようなカラオケ店のあまりうまそうにも見えない人気メニュー、6/2の「シルシルミシル」は1時間かけての永谷園のCM番組だった(▼▼メ))、ともかく「うまい」「すごい」のヨイショの嵐でとても内容を正確に伝えているとは思えない。まあスポンサーの悪口は言えないというこで、口が裂けても「まずいっ!」なんて言えませんわな。つまり、そこには何の情報もないということになる。こうした番宣垂れ流しによって、その番組自体がつまらなくなってしまうことにテレビ局も早く気づくべきである。制作費がなくてなんてことは、言い別けにはならない。だったら、放送を止めてしまえばいい。よほど地球温暖化防止の役に立つはずだ。
 それにしても、毎週見ている番組が、連ドラはゼロ、バラエティが5本だけとは地上波テレビは全くもってお寒い状況である。我が家はCATVと契約しているのでそういうことはないのだが、ふと、地デジが見られなくなっても全然不自由しないじゃん(^^;、と思ったりもする今日この頃である。
(なんてことを書いていたら、上に書いた1時間CM番組「シルシルミシル」が、週に2回もやることになったんだって。「いやはや……(^^;」と言うしかない。)
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