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瀕死のTBS、このまま頓死か? [テレビの雑感日記]

↓テレビ視聴率。
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm
 局全体の視聴率はフジ、日テレ、NHK、テレ朝、TBS、テレ東くらいの順位だろうか。もちろん視聴率がすべてではないが、そにしてもTBSの没落が目を引く、というかひどすぎる。かつて「民放の雄」と言われたことが嘘のようなもので、これでは没落どころか墜落である。ブタマークの下で「頓死」である。
 古くは「月光仮面」「ウルトラマン」「時間ですよ」「ザ・ガードマン」「赤いシリーズ」「水戸黄門」、単発での「私は貝になりたい」「おんなたちの忠臣蔵」など話題作は数知れず、「ドラマのTBS」と言っても誰も異論はなかった「月光仮面」は初のヒーロードラマだったし、「ウルトラマン」は初の(今見るとチャッチイが)本格的特撮ドラマだった。ただニュースを読み上げるだけのニュース番組が横並びだった中で、キャスターなるものを中心に置き解説も加えるという本格的なニュース番組(「ニュースコープ」)を最初に立ち上げのもTBSで、「報道のTBS」と言っても誰もこれまた異論はなかった。生番組であそこまで作り込んだ「八時だよ!全員集合」や「クイズダービー」などバラエティー番組にも見るべきものがあった。つまりは他局のやっていないようなことを次々と実現させていたわけで、このころのTBSは、何事につ時代の半歩前を行っていたのだと思う。「民放の雄」という看板にいちゃもんをつける者もいなかったと思う。それが、今やテレ東と最下位争いをするテレビ局になってしまったのである。
 これほどダメダメになるのにはやはり相当な組織の硬直化・腐敗があるのだろうと推測する。たとえば、「偉いさん」がつまらない思いつきで言ったことが、誰もそれに反対せず、そのまま通ってしまうなんてことがあるのではないのか。いい例が、今年の春に行われた、全く意味不明の番組シャッフルである。
 先日、朝日新聞に「(春の番組シャッフルの)効果が出ていない」なんていう編成局長の談話が載っていたが、まるで他人事のような発言だった。テレビは生活のリズムとともにあるものなので(月曜の○時は○○を見ようというような生活「設計」)誰が考えても意味のない番組シャッフルは視聴率の低下につながることくらい予想できなかったのだろうか。予想できなかったとしたら馬鹿でかつ無能。おそらくは、意味がないと思いつつも、皆が自己保身のために偉いさんの馬鹿な考えをそのまま受け入れてしまったのではないかと推測する。そんな自分の意見も口にできないような雰囲気がTBSにはあるのだろうか。万が一、社内に言論の自由がないのだとしたら、完全にマスコミ失格である。即座に会社を解散したほうがいい。電波の無駄遣いなのだから、せめて電波を停止して地球温暖化防止に少しでも役に立つべきだと思う。
 馬鹿な番組シャッフルで何が起こったか。
 たとえば、我が家では何となくではあるが、月曜夜7時はTBSの「東京フレンドパーク」を見ていた。どうしても見たいという番組でもないのだが、他の局の番組よりはおもしろいし、気楽に見られるのがメリットだった。が、他の曜日に移ってしまったので、「仕方なく」フジの「ネプリーグ」を見ることになった。で、移った先の「フレンドパーク」を見ているかというと、そこまで追っかけて見るだけのものでもないので、結局見なくなってしまった。「ぴったんこカンカン」「うたばん」「イロモネア」なんてのも移動で見なくなった番組である。少なくとも我が家に関して言えば、TBSはいくつかの番組の視聴者家族を失ったわけだ。
 映画が大ヒットした「ROOKIESルーキーズ」にしてもテレビドラマのほうの視聴率は最高(最終話)でも19%だったと記憶している。大ヒットというほどのものでもない。いろいろな原因が考えられるが、まず土曜の夜8時というかつての「全員集合」の時間帯に若者たちが見ると想定されるこういうドラマをもってきていいのかどうかという問題がある。今時の若者はこの時間、家でテレビを見るものなのだろうか。次に、これは記憶だけで書くのだが、このドラマ、5月下旬と6月中旬から7月中旬の二度にわたってバレーボールだったかの中継で番組が中断されたはずである。連続ドラマが2週間も3週間も中断されてもまだ見てくれるというのは、よほど忍耐強いコアなフアンだと思うが、視聴者を馬鹿にした編成であることは間違いない。映画の大ヒットを思えば、曜日はともかくとしてせめて9時か10時からの放送で馬鹿な中断なんぞなければ、それこそ平均20%もあり得ないことではなかったと思う。つまり、ここにも馬鹿シャッフルの影響が出ていたわけである。
・「キングオブコント」 同じ賞金1000万でも昨年のM1チャンピオンは、ノンスタイル、その前はサンドウィッチマン、さらにその前はチュートリアルとすぐ出てくるのに、ええとコントは……と考えてもなかなか出てこない(バッファロー吾郎)。単にM1のパクリ番組だという以前に選出の仕方、決定の仕方が不明瞭かつ不自然。大勢の芸人が出ていて、賞金も高額なのにこれほど緊張感なく、おもしろくもなく、盛り上がらない番組も珍しい。今年も第1次でのトップがM1王者のサンドウィッチマンだったので、このままではM1のコピーになってしまうため、2位か3位の連中が2次で逆転優勝するだろうと予想していたらその通りになった。つまり、予想通りの下手な演出で、何の驚きもない。
・「こちら葛飾公園前派出所」 香取慎吾の両さんがまんがのイメージと違っていても。香取のキャラクターをそれなりに生かす方法はあったと思う。が、マギーの脚本があまりにひどい。あきれかえるほど悲惨なできばえについては、すでに書いたので繰り返さないが、7月期のドラマはオール1桁。「ドラマのTBS」今何処。
・6時から8時の馬鹿ニュース。7時台のニュースはNHKだけで十分。その時間帯に情報番組初めてでおどおどしているおねえちゃんとあまり滑舌のよくない地味なおっさんを持ってきてどうしようと思ったのだろう。これでは、安心してニュースを見る気にもならないし、そもそもこの時間帯にニュース番組を持ってくる気が知れない。
 ちょっと思いついた最近のダメ番組だけでも、こんなところがぞろぞろ出てくる。これでは、少ない制作費ながらも知恵をしぼって「大食い」「お宝鑑定」「田舎に泊まろう」など、他局にはない番組を作り出してきているテレビ東京の関係者のほうがはるかにマシである。
 なんて書いていたら、没落を象徴するような事件があった。確か木曜の8時から日曜の8時に引っ越ししてきた「うたばん」が今度は火曜の9時に引っ越すんだって。もう、やっていることがめちゃくちゃ。月曜に放送された「おくりびと」はTBSのロゴが画面右上に出ているのはまた許すとしても、映画「おくりびと」なるロゴがずーっと出っぱなし。もう、やっていることがセコイ。
 TBSが没落し、「民放の雄」の看板を下ろされてからは、3強(フジ、日テレ、TBS)、1弱(テレ朝)、1番外地(テレ東)と長らく言われてきたが、すでにTBSとテレ朝の位置は入れ代わっている。最近のこのていたらくを見ると、テレ東にも抜かれ、原子力潜水艦になる日も意外と近いのかもしれない。全く、上に上がるのは難しく、それを維持するのはさらに難しいが、落ちるのは簡単だなぁ……。
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