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29インチと40インチの差 [テレビの雑感日記]

 長年親しんで来た29インチのブラウン管テレビの上の部分にちらちらとした線が入るようになった。初めのうちこそしばらく見ていると消えてくれたのだが、そのうち消えなくなり、それどころか線の本数が増えてきてとても醜くなってきた。もちろん地デジチューナーなぞ内蔵していないが、我が家はCATVの契約をしていおりCATVのチューナーの出力をテレビの入力につないでいるので2011年7月以降も全く問題はない。とりあえず今のテレビでいいや、と思っていたのだが、そうもいかなくなった。よくわからないが、「エコ・ポイント」というものもつくというので思い切って新しいテレビを買うことにした。
 キーポイントは、できるだけ安く、である。
 映画好きの私としては、120インチのハイビジョン管投影をスクリーンで見ている知り合いのSYさんまでとはいかないにしても(狭いマンションではまあ無理)、できるだけ大きなテレビを買いたいところである。が、困ったことがわかった。我が家の(今までの)テレビはテレビボードに置いてある。テレビ台(ラック)ではなく、上下左右のあるボードである。けっこういい値段のしたボードで、それなりに高級感もないではない。ところが、このボードを買ったとき民生用のテレビで最も大きいのは36インチテレビだった。思い切って大きなボードを買ったつもりだったのだが、それは36インチテレビが収まりますよ、という大きさだったのである。寸法を測ってみると今のワイド液晶(あるいはプラズマ)テレビの42インチはちょっときびしく、40インチでぎりぎり、37インチならすんなりというところだった。
 電気店で研究した結果では、46インチを越えると(なぜか)テレビ的ではなく映画的に見えることがわかった。ただし、50インチとか52インチとなると、おそらく量産の問題もあるのだろう、突然、40万とか50万、つまり一昔前の1インチ=1万円の時代に逆戻りする。それが46インチだとエントリーモデルなら20万そこそこで買える。本来なら46インチを買いたいところなのだが、上記のような寸法の問題から40インチに落ち着いた残念。
 で、問題の画質なのだが、やはりハイビジョン放送(1080i)の画質と今までの標準画質(480i)では、ちがいがはっきり出る。とくに地上波は旧来のアナログと地デジチューナーを切り換えてやると、アナログはもやっとした感じがどうしても拭いきれない。ふむ、だから地デジはいいでしょうということで、エコ・ポイントの大判振る舞いをしたのか。実際、画面が大きくなればなるほどエコ・ポイントの額は大きくなる。つまり、我が家は政府・家電業界の策略にまんまとひっかかってしまったわけだ。もしかすると、今のこの時期に故障するようテレビに「タイマー」が組み込まれていたのかもしれない。
 閑話休題。
 それでも、リビングに運び込まれてくると、さすがに店頭で見たときと比べて大きく感じる(1時間ほどで慣れてしまったが)。よーく見ると早い動きでは微かな残像があるが、まあ気になるほどではない。エコ・ポイント23000にテレビ・リサイクル3000、それに販売店のポイントを差し引けば10万円を切る値段なので、それなりに満足はしている。で、今の40インチとかつての29インチとの印象の違いなのだが、その前に、地デジはハイビジョンなのでワイド横16:縦9で送られて来るはずなのだが、左右をカットし旧来の横4:縦3でも収まるように収録されている番組が意外に多いことに気がついた。こうした番組は要するに真ん中の部分だけが必要なのではっきり言って40インチの画面の左右が全く生かされていない。せいぜい一回り大きいかな程度のイメージしかなく、40インチにした意味があまりないということになる。
 対して、もともとワイド画面で作られた映画などはハイビジョンのものを見ると(とくに画質のいいWOWOWなど)ワイド40インチの左右いっぱいに広がって見られるので、上下に不必要なほど黒地があってせせこましく感じられた4:3の29インチと比べて4倍くらいに感じられる。ビスタ・サイズだと黒地部分がないので、なんだか得したような気分になる。いわゆるシネマスコーブだと今までの4:3ではただでさえ狭い画面のうち映像の画面が半分以下になってしまい悲しいものがあったが、ワイドだとそれも許容範囲に収まる。40インチとはいえ、「インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの秘密」など、どうってことはない映画なのだが、楽しく見られたのはひとえにワイド40インチのおかげだと思う。

 それにしてもだ、私の入っている東京ケーブルネットワークの番組案内の折り込みに先月、CSのハイビジョン化の告知が入っていた。「日本映画専門チャンネル」などCSの番組を見ていると、ハイビジョンでお届けするなんて宣伝がよくあるのだが、ありゃうちのCATVはまだハイビジョンじゃなかったのかと、びっくり。それでも来月からハイビジョンになるんだから、ま、いいかと思っていたら今月の案内に、ハイビジョン化されるのは1000円高いデラックスコースだけで、スタンダードコースは今まで通りとあって、またまたびっくり。もうけたい気持ちはわかるのだが、それにしてもやり方があまりにも、あくどいというかミエミエというか、テレビも大きくなったことだし、これは真剣にスカパーへの移行も考えなければならないのかもしれない。
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