ライフ違いの「LIFE!」 [映画の雑感日記]
「LIFE!」☆☆☆
「ライフ」とか「アース」という一連のネイチャー・ドキュメントをイギリスのBBCが作っていて、WOWOWでも何本か放送されている。よくこんな映像が撮れたなあという驚きの連続で、見応えがある。ネットの映画関連の海外サイトを見ていたら「LIFE」の文字があったのでクリックしてみたら、これが大違い。アメリカのあの有名雑誌「LIFE」(残念なことに数年前に休刊になったはず)の社員を主人公にした映画だった。
私は文転(高校時は理系クラスだったが大学は文系)だったので仕事上の必要性(ある程度の系統だった理系の知識が必要)から入社後TIME/LIFE社から出版されているネイチャー・ライブラリー、サイエンス・ライブラリーを全巻読破して勉強した。この2シリーズとダンネマンの科学史は仕事ということを離れても役に立った。
また、LIFEから写真を借りたこともある(日本支社ではちゃんと日本語でやりとりができた。当時1ドル=360円の時代で白黒の写真1枚が100ドル。要するに3万6000円で、今なら10万円くらいか。高かったがそれだけけ出しても使いたいと思わせるクォリティの高い写真だった)。
そんな「因縁」もあって、見てみることにした。が、日本ではまだ公開されていない映画(ネットで調べたら3月公開とか)であり、しかも海外サイトの動画なので当然英語。すでにこのブログにも何回か書いているが、そして自慢するわけだはないが私は英語が苦手である。会話の半分も理解できていないので、とんちんかんなことを書いているかもしれないが、ご容赦。
原題は「The Secret Life of Walter Mitty」。「虹を掴む男」(1947年)のリメイクなんだそうだが、この映画の題名は聞いたことがあるが見てはいない。
監督・主演は「ナイト・ミュージアム」の貧相主演男ベン・スティラー。LIFE誌の写真管理者で現実逃避の空想が生き甲斐という男。厳しい現実が空想の中では希望通りの「現実」になるという場面転換は思ったよりうまくいっていて、マイナスにはなっていない。この主人公、LIFE最終号の表紙を飾る写真を探す旅に出る。その旅の過程がかつてのLIFEがそうだったように世界の自然、世界の人々のショートムービーとして写し出されるのだが、おっという映像もあるのだが、「伝説」のカメラマンとのシーンを含めて(ユキヒョウ、かっこいいねえ)とのシーンもちょっと中途半端な感じがしないではない。
スパイダーマンもどきやジョーズもどきのシーンなどもあるのでそれなりに楽しむことはできるのだが、この監督の癖かどのシーンにもやたら音楽がかぶさってきてうるさいのには参った。サイレント映画でなくても、映画に「沈黙」は必要だろう。沈黙があってこそ、音も生きると知るべきだ。
シャーリー・マクレーン、ショーン・ペンといったアカデミー賞受賞俳優が出ていて出演時間が短いのにもかかわらず、存在感を出しているのはさすが。ラストはなんとなく予想していたものと誤差の範囲だったが、まあこんなものだろう(表紙の写真はこうでもしないと話がうまく収まってくれない)。
以上、私が理解した範囲での感想だが、たとえば意中の彼女が(彼の妄想の中に)突然ギターを持って登場し、歌を唱いだす。それでヘリコプターに乗ることができるシーンなど、洋楽に疎い私にはそれがどういう関係にあるのかよくわからなかった。会話も半分以上聞き取れなかったので、意味がわかればもう少し評価が上がったかもしれないことを付記しておきたい。
↓予告編
http://www.youtube.com/watch?v=tiuAT12-534
↓全編はここで見られます(ただし英語)
http://viooz.co/movies/23474-the-secret-life-of-walter-mitty-2013.html
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)
「ライフ」とか「アース」という一連のネイチャー・ドキュメントをイギリスのBBCが作っていて、WOWOWでも何本か放送されている。よくこんな映像が撮れたなあという驚きの連続で、見応えがある。ネットの映画関連の海外サイトを見ていたら「LIFE」の文字があったのでクリックしてみたら、これが大違い。アメリカのあの有名雑誌「LIFE」(残念なことに数年前に休刊になったはず)の社員を主人公にした映画だった。
私は文転(高校時は理系クラスだったが大学は文系)だったので仕事上の必要性(ある程度の系統だった理系の知識が必要)から入社後TIME/LIFE社から出版されているネイチャー・ライブラリー、サイエンス・ライブラリーを全巻読破して勉強した。この2シリーズとダンネマンの科学史は仕事ということを離れても役に立った。
また、LIFEから写真を借りたこともある(日本支社ではちゃんと日本語でやりとりができた。当時1ドル=360円の時代で白黒の写真1枚が100ドル。要するに3万6000円で、今なら10万円くらいか。高かったがそれだけけ出しても使いたいと思わせるクォリティの高い写真だった)。
そんな「因縁」もあって、見てみることにした。が、日本ではまだ公開されていない映画(ネットで調べたら3月公開とか)であり、しかも海外サイトの動画なので当然英語。すでにこのブログにも何回か書いているが、そして自慢するわけだはないが私は英語が苦手である。会話の半分も理解できていないので、とんちんかんなことを書いているかもしれないが、ご容赦。
原題は「The Secret Life of Walter Mitty」。「虹を掴む男」(1947年)のリメイクなんだそうだが、この映画の題名は聞いたことがあるが見てはいない。
監督・主演は「ナイト・ミュージアム」の貧相主演男ベン・スティラー。LIFE誌の写真管理者で現実逃避の空想が生き甲斐という男。厳しい現実が空想の中では希望通りの「現実」になるという場面転換は思ったよりうまくいっていて、マイナスにはなっていない。この主人公、LIFE最終号の表紙を飾る写真を探す旅に出る。その旅の過程がかつてのLIFEがそうだったように世界の自然、世界の人々のショートムービーとして写し出されるのだが、おっという映像もあるのだが、「伝説」のカメラマンとのシーンを含めて(ユキヒョウ、かっこいいねえ)とのシーンもちょっと中途半端な感じがしないではない。
スパイダーマンもどきやジョーズもどきのシーンなどもあるのでそれなりに楽しむことはできるのだが、この監督の癖かどのシーンにもやたら音楽がかぶさってきてうるさいのには参った。サイレント映画でなくても、映画に「沈黙」は必要だろう。沈黙があってこそ、音も生きると知るべきだ。
シャーリー・マクレーン、ショーン・ペンといったアカデミー賞受賞俳優が出ていて出演時間が短いのにもかかわらず、存在感を出しているのはさすが。ラストはなんとなく予想していたものと誤差の範囲だったが、まあこんなものだろう(表紙の写真はこうでもしないと話がうまく収まってくれない)。
以上、私が理解した範囲での感想だが、たとえば意中の彼女が(彼の妄想の中に)突然ギターを持って登場し、歌を唱いだす。それでヘリコプターに乗ることができるシーンなど、洋楽に疎い私にはそれがどういう関係にあるのかよくわからなかった。会話も半分以上聞き取れなかったので、意味がわかればもう少し評価が上がったかもしれないことを付記しておきたい。
↓予告編
http://www.youtube.com/watch?v=tiuAT12-534
↓全編はここで見られます(ただし英語)
http://viooz.co/movies/23474-the-secret-life-of-walter-mitty-2013.html
☆★は、尊敬する映画評論家・双葉十三郎さんの採点方法のパクリで、☆=20点、★=5点(☆☆☆が60点で「可」。合格というか、まあ許せるラインということです)
2014-02-18 09:22
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